シリーズ展望

真夏の強い日差しが照り付ける時期に、ボートレースまるがめでは「SG第64回ボートレースメモリアル」が開催される。日程は8月21日(火)から8月26日(日)までの6日間。全国の各ボートレース場から推薦された選手たちが出場するだけあって、ベテランの実力者や人気選手、売り出し中の若手実力派など、まさに「今が旬」といえるような選手ばかりが集結する大会だ。

注目選手を挙げればキリがないほどの豪華メンバーだが、今年3月の「ボートレースクラシック」を制した井口佳典5月の「ボートレースオールスター」を制した中島孝平6月の「グランドチャンピオン」を制した白井英治など、すでに今年SGを勝っている選手たちは、勢い十分に丸亀に乗り込んでくるだろう。

丸亀で開催された過去のSGから、03年の「第13回グランドチャンピオン」と09年の「第55回ボートレースメモリアル」の当地SGV2の実績のある池田浩二や、13年の「第59回ボートレースメモリアル」を制した毒島誠昨年の「第22回オーシャンカップ」で涙のSG初Vを飾った峰竜太なども丸亀水面にはいいイメージで臨めるか。

丸亀での勢いでいえば、今年6月の「G1京極賞開設66周年記念」で、実に3年振りのG1制覇で復活の兆しをみせた濱野谷憲吾や、2月の「G1第61回四国地区選手権」を制した林美憲なども見逃せない。特に林美憲は、過去に2度のSG準Vと、SG制覇に手が届きかけたこともあり、意外にも初出場のメモリアルで気合は十分だろう。

そして、地元からは香川支部の二枚看板森高一真重成一人、そして次期エースを期待される片岡雅裕の3人が出場する。地元でのビッグタイトルというモチベーションは当然ながら、走り慣れた水面であることや、真夏の暑い時期の難しいエンジン調整など、地元ゆえのアドバンテージは決して小さくはないだろう。

その他にも、屈辱のA2級降格を経て、今期から本格的にSG戦線に復帰した太田和美瓜生正義の逆襲も楽しみだし、東京支部からサプライズ的な抜擢で今大会がSG初出場となる大池佑来も気になる。そして最近の若手の中では異例の早さで出世を続ける羽野直也仲谷颯仁など、兎にも角にも、全ての出場選手を紹介したいほどの錚々たる顔ぶれであり、真夏の暑さ以上に熱いレースが数多くみられることは間違いないだろう。

ドリーム戦(821・第12レース)

※データは8月4日現在

1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全16戦) 4 3 0 9 44% 44%
全てのドリーム実績(最近20戦) 14 1 0 5 75% 75%
丸亀での最近実績(最近20戦) 10 3 3 4 65% 80%
1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全17戦) 4 1 6 6 30% 65%
全てのドリーム実績(最近20戦) 5 4 8 3 45% 85%
丸亀での最近実績(最近20戦) 7 4 3 6 55% 70%
1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全24戦) 3 0 5 16 13% 34%
全てのドリーム実績(最近20戦) 11 1 3 5 60% 75%
丸亀での最近実績(最近20戦) 9 3 3 5 60% 75%
1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全15戦) 3 1 2 9 27% 40%
全てのドリーム実績(最近20戦) 8 4 3 5 60% 75%
丸亀での最近実績(最近20戦) 3 3 3 11 30% 45%
1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全16戦) 3 4 3 6 44% 63%
全てのドリーム実績(最近20戦) 5 2 4 9 35% 55%
丸亀での最近実績(最近20戦) 9 1 4 6 50% 70%
1着 2着 3着 着外 2連対率 3連対率
SGのドリーム実績(全5戦) 1 0 1 3 20% 40%
全てのドリーム実績(最近20戦) 3 5 3 9 40% 55%
丸亀での最近実績(最近20戦) 2 4 5 9 30% 55%

ドリーム戦 展望

「SG第64回ボートレースメモリアル」の開幕日。そのメインカードは、豪華メンバーが激突するドリーム戦だ。

1号艇に選ばれたのは峰竜太。昨年7月のSG第22回オーシャンカップでの優勝は記憶にも新しく、今年3月のG3戦も格の違いをみせつけて優勝。立て続けに当地でのグレードレースを制している。いいイメージで臨めることに加え、イン戦の実績も申し分ない

続く白井英治井口佳典は、すでに今年SGを制している顔ぶれ。両者とも直近の当地グレードレースでも結果を出している。

桐生順平は、6月のグランドチャンピオンの優出でリズムアップ。また、魚谷智之は、当地一般戦では無類の強さをみせる。ドリーム戦における実績からも、注目したい存在だ。

地元の森高一真は、6号艇とあってコース取りからかく乱に動く可能性もある。いずれ、地元気合の走りをみせてくれるだろう。

以上、多彩なメンバーによって争われる好カードだ。

展開予想

まずコース取りだが、動きがあるとすれば地元の⑥森高。ただ、ドリーム戦では、スンナリと6コースに収まることも多い。一応、枠ナリを想定するが、展示での動向には注目したい。

これだけの顔ぶれで、スリットの隊形に大きなバラつきが出るとは考えづらい。ほぼ横一線の隊形から①峰がイン先マイ。差させずマクらせずのターンでキッチリと押し切るとみる

続く②白井は、この壁役を務めての差し。SGにおけるドリーム戦実績からすれば3連対率は65%。①峰が外をけん制するターンとなれば、差し切りまで狙える。

レースをつくる立場となる③井口は、センターからとにかく握って出る。実績からすればピンロクな傾向だが、その分、一発の魅力がある。

④桐生は、カドなら自力での仕掛けもあるし、③井口に攻めさせてこれをマークしてもいい。どのコースからでも1着が狙える攻撃力だ。

⑤魚谷は、当地過去6戦で4優出V3。結果が出ているのは一般戦ばかりではあるが、この好相性ぶりは侮れない。SGにおけるドリーム戦実績でも、2連対率は44%で、3連対率でも63%。枠番で人気を下げているようなら、この浮上は面白そう。

⑥森高は、大外なら最内差しか。ひとまず角度をつけて切り込み、BSでの伸び比べから2Mの捌き勝負に持ち込む。

まるがめ水面検証

コースと決まり手を読む

コース別実績は、丸亀の過去1年間のデータ(2017/06/21 ~ 2018/06/20)を元に考えたい。

コース コース 1着回数 2着回数 3着回数 4着回数 5着回数 6着回数 1着率 2着率 3着率 4着率 5着率 6着率 2連対率 3連対率 勝率
1コース 1コースの2連対率・3連対率・勝率 1223 414 206 162 157 98 54.1% 18.3% 9.1% 7.2% 6.9% 4.3% 72.4% 81.5% 8.04% 72.4%・81.5%・8.04%
2コース 2コースの2連対率・3連対率・勝率 326 528 406 370 338 293 14.4% 23.4% 18.0% 16.4% 14.9% 13.0% 37.8% 55.7% 5.62% 37.8%・55.7%・5.62%
3コース 3コースの2連対率・3連対率・勝率 283 436 457 431 359 297 12.5% 19.3% 20.2% 19.0% 15.9% 13.1% 31.8% 52.0% 5.37% 31.8%・52.0%・5.37%
4コース 4コースの2連対率・3連対率・勝率 245 441 458 405 410 300 10.8% 19.5% 20.3% 17.9% 18.1% 13.3% 30.4% 50.6% 5.22% 30.4%・50.6%・5.22%
5コース 5コースの2連対率・3連対率・勝率 160 297 405 489 498 411 7.1% 13.1% 17.9% 21.6% 22.0% 18.2% 20.2% 38.1% 4.47% 20.2%・38.1%・4.47%
6コース 6コースの2連対率・3連対率・勝率 55 177 358 432 496 725 2.5% 7.9% 16.0% 19.3% 22.1% 32.3% 10.3% 26.3% 3.52% 10.3%・26.3%・3.52%

単純にデータだけをみると、やはりもっとも有利なコースは1コースということになり、半分以上のレースで1コースが勝ち、約7割の確率で2着以内に入っている。2コースから外については、全国の傾向と同様に、外へ出るほど出番は苦しくなっていき、特に変わった傾向はみられない。

次にコース別データと同じ期間(2017/06/21 ~ 2018/06/20)で丸亀の決まり手をみてみる。

50 % 逃げ
15 % 差し
13 % まくり
13 % まくり差し
  • 逃げ    :   1166(50%)
  • 差し    :    347(15%)
  • まくり   :    300(13%)
  • まくり差し :    317(13%)
  • 抜き    :    149( 6%)
  • 恵まれ   :     13( 0%)

ここでも特に変わった傾向はみられず、半分のレースで1コースからの逃げが決まっている。一方、差し、マクリ、マクリ差しの割合には、大きな偏りがない。実際のレースでも、水面特性に左右されるというより、選手自身の特性が、コースや展開とはまった時に勝負が決まる印象がある。要するに、コース実績や決まり手のデータだけをみれば、いわゆる「普通の水面」といえるだろう。

潮を読む

日付 日程 満潮 干潮 潮回
08/21(火) 初日 20:49 13:23 若潮
08/22(水) 2日目 21:41 14:23 中潮
08/23(木) 3日目 22:21 15:14 中潮
08/24(金) 予選最終 22:54 15:56 大潮
08/25(土) 準優勝 10:15 16:33 大潮
08/26(日) 優勝戦 10:47 17:07 大潮

ところで、データ的に「普通の水面」というべき丸亀水面だが、切り離せない要因といえば、やはり潮の干満差だろう。瀬戸内海にある丸亀水面は、潮の干満差が大きいことでも知られている。今シリーズ中の潮回りをみてみると、初日は若潮だが、日を追うごとに潮回りは大きくなり、4日目から最終日までは大潮となっている。一般的に丸亀水面では、潮位が高くなるほどインコースが有利になり、逆に潮位が低くなるほど、センターやアウトの出番が増えてくる。記念クラスの大会といえば比較的内寄りな結果が多くなるが、今大会に限っていえば、レースの時刻と潮回り、そして満潮・干潮時刻を総合して考えると、シリーズを通して昼の時間帯の前半レースの方が穴が出やすく、後半レース、つまり夜の時間帯になるにつれて、イン逃げからの本命決着になりやすい潮回りといえる。

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